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間伐材を活用する。

社長ブログ

こんばんは。

今日は会社土場にて塗装の職人さんに来てもらいまして長久手市の現場で使用する杉板材の塗装にきてもらっています。


塗料は柿渋塗料。

経年変化で段々と色が濃くなっていく縄文時代から存在している?!と言われている天然塗料です。

過去のQ&Aにも柿渋塗料について書きましたので↓リンクからご覧ください。

「柿渋塗料とは」


上の写真の左が塗装前の杉材そのものの色です。

写真右が柿渋塗料を塗った状態です。

塗装前は、杉材ならではの白太と赤みのコントラストがはっきりとわかりますが、

柿渋にて塗装をすると赤ピンク色で和らぎます。

時間が経過するとどんどん色が濃くなっていく経年変化も楽しみです。

そして、柿渋塗料を塗っている木材は、岐阜県の杉の間伐材です。

今回は天井に施工するために製材してもらいましたが、

杉の杢目もまっすぐ通った柾目で板幅も60mmと少し小ぶりなので上品な印象をうけますね。


そもそも間伐材とはご存知でしょうか?

森林の成長過程において木材が密集している木々を間引きした材のことです。

密集している樹木たちで間引きをしていかないと地上に光が届かず森林が健全に成長していきません。

森林は、co2を酸素へ替え温暖化を防止したり、

洪水や土砂災害などを防いだりと私たちの暮らしにも大きな恩恵を受けているのはご存知だと思いますが、

近年、林業が低迷し、森林の保全が行き届いていないことが多いようです。


間伐材は、成長過程の木材ということもあり、

丸太そのものも小ぶりなものばかりで使用方法も限られてしまいます。

岐阜でもバイオマスパワー発電といった燃料への活用もありますが、

私たち建築としても間伐材の活用方法していくことも大事なことだと思います。


以前は、くらしこの小屋と題して、岐阜県の間伐材を利用したログハウスを製作しました。


お施主さまの所有の古い空き家を解体して果樹園+小屋を建築させていただきました。

果樹を育てながらコーヒーを淹れて読書やギターなど時間を過ごされているようです。




岐阜だけに限らず、鹿児島の屋久島の間伐材を外壁材として活用したのは岐阜市の「つながる家」


屋久島地杉材についてのブログはこちらから

「屋久島地杉材ブログ」


日本の国土の2/3が森林と言われています。

森林の合計面積は、、、2500万ヘクタールだそうです・・・・。

間伐材の活用で林業も活性化されて、

森林保全が地球環境の保全につながり、

緑豊かな生態系も守られる・・・・。

そんな良い循環が生まれるように、

私たち建築でできることを微力かもしれませんが、

これからも探して行動していきます。



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