













代官町の家は、水の都と言われる大垣に起因させ地下水を利用した池を施工しています。
この敷地を購入されたときに建っていた旧宅にも立派な池があり、古くから水に親しんだ暮らしがなされてきました。
建物は、家の中心に中庭を配置したロの字型の構成で北側道路や建物ビルなどからの視界を遠ざけ、プライバシーを確保するために中庭を回遊するようにお風呂、リビング、趣味の音楽ルームを配置しています。
仕舞い込める障子の建具を閉めると、大垣の中心部であることを忘れてしまうような落ち着きと静けさが感じられます。
趣味の音楽を愉しむための音楽室は、建具や壁に防音の機能を持たせています。包まれるようなヴォールト天井には音が反響し、漆喰壁にはトップライトの光が反射します。
タイル張りの洗面・バスルームは、床下エアコンが効いて暖かく、バスルームでありながら掃き出しの窓から中庭へと出入りができるのも魅力的です。
他に、ロフト上の作業室やゲストを迎える和室、2台分のインナーガレージなど、暮らしの愉しさと実用さが詰まった住まいになりました。
リビングでは、池の水が時間ごとに場所を変えながら水面の揺らぎが影となって入り、光の表情がとてもきれいで穏やか。
趣味の時間や季節ごとのお庭、時を映す光などから、時間を忘れて過ごせる場所に溢れているようです。
設計 mononoma
造園 fanlandscape
写真 ToLoLo studio