「萱場の家」ガレージ外壁下地
現在弊社で施工している物件 「萱場の家」 の進捗状況をご紹介致します。
2018年1月30日
ガレージの工事も、大工さんの下地が終わり、
左官屋さんへバトンタッチ。
「左官屋さん」というと、コテを使って、
モルタルや漆喰などの材料を塗りつけるイメージですよね。
もちろん工程の中で一番花形的存在なのが、コテを使う「仕上げ」の部分。
ですが、実際はそこに至るまで、さまざまな下地の工程が存在するのです。
今日は材料のメーカーさんにも来ていただき、
材料の特性や詳しい施工方法について、現場立会いをしてくださいました。
使用する材料は、高千穂シラスさんの「スーパー白州そとん壁」。
火山灰が原料の、100%自然素材の塗り壁材です。
メーカーさんもこうしてマメに現場にも来て下さって、
とてもありがたいです。
写真は、塗り壁材を壁に密着させるための「ラス」を貼っている工程です。
針の寸法やピッチも細かく決まっており、
ひとつひとつ、丁寧に打ち付けていきます。
ちなみにラスの裏に貼られている白い壁紙は、
モルタル専用の透湿防水シート(バッチリ名前が入っています!)。
一般的なシートと違い、写真のようにペリッとめくれる2層構造になっています。
(もっと詳しく言うと3層なのだそうですが)
塗り壁は湿式のため多くの水分とアルカリ分を含みます。
それらの影響に対応している素材をしっかりと選定する必要があるのです。
ラス貼りが完了すると、いよいよ、塗りつけの工程です。
ですが!いきなり仕上げをするわけではありません。
まずは下塗り材を塗っていきます。
練り混ぜの水の量なども規定されており、
しっかりと確認しながら、練り混ぜていきます。
ただ、当たり前ですが、真冬と真夏では配合割合なども変わります。
その日の気温や天気などを考えながら、熟練の感覚で練っていきます!
そして練り混ぜた材料を、ラス網の中に入り込むようにこすり付け、
均一の厚みに仕上がるように塗っていきます。
熟練の職人さんのコテ捌きは、見ていて気持ちがいいです!
更に、この上にメッシュを貼って、再度こすっていきます。
仕上がった壁はこんな感じ。
あれ、ざらっとした感じになっている・・・?
はい、もちろん、わざとでございます。
つるっと仕上げるのではなく、あえてざらっと仕上げることで、
この上に塗る仕上げ材との密着性を上げるために、
わざと刷毛をひいてざらっと仕上げるのです。
こうして下塗りは完了。
ここからさらに養生期間を経て、仕上げ塗りへと進んでいきます!