大工の手仕事・・・階段編
こんばんはー。
明日は神戸町で濱野さま邸の上棟です!(厳密には今日ですが・・・)
天気は・・・予定通り開催予定ですが、現場監督の森らしく降水確率50%(苦笑)
事務所でも森も根拠のない自信に満ち溢れていましたが・・・ふととてるてる坊主と見つめあっていました。
シュールな森です。
家づくりレポートにも最後にデスク横のてるてる坊主が登場します。今年もたくさん登場することでしょう(笑)
↑リンクからご覧いただけます。
さて、
先日お庭ワークショップを開催したお客様宅も完成に向けてクリーニング真っ最中!!
少しづつ全貌が・・・・
階段にも設計と大工の技術が凝縮されています。
上の写真は廻り階段を上から撮影した写真です。美しい階段です。(手すりはこれから付けます)
廻り階段は、プランニングをする上で1階と2階を含めて無駄なく設計できる階段です。
一般的には廻り階段の中心には柱を建てて壁を作りますが、上の写真には、薄い壁(30mm)のみです。
柱を建てずに施工をすることで階段の通行幅が極限まで広くとれて上り下りをする際にゆとりが生まれます。
(もちろん階段だけ広く設計すれば簡単ではありますが、その他のスペースが小さくなってしまうことや部屋の構成が間崩れしてしまいます。)
建築家の伊礼さんから教わった階段収まりですが、薄い壁のみで仕上げるために、階段としての強度はもちろん美しく収めるためにシビアな施工が必要です。
工場でカットして組みたてる階段ではなく、現場で一枚づつ加工していく大工の手仕事です。
綺麗に仕上がっています!棟梁ありがとう!
また、1段目にはちょっとした居場所が!
上の写真で少し見えると思いますが、奥に白いコンセントプレートがあるのでお掃除ロボットの充電場所になります。
電気屋さんもこのスペースに入って電気工事大変だったようです(汗)いつもありがとうございます!
プランニング的にも階段を家の中心に配置しているので、お掃除ロボットも効率よく部屋を綺麗にしてくれるでしょう!
最近の住宅は階段も工場生産で現場で組みたてるだけのものも多いですが、限りあるスペースに小さな工夫を施すには現場で手仕事でしか不可能です。
空間設計から現場の詳細設計まで設計はとても奥が深いですし、
設計が完成しても素材を読み、強度なども考慮しながら現場で作り上げる大工をはじめ職人さんがいなければ完成しません。
写真映えするような派手な設計ではありませんが、小さな積み重ねの連続で住みやすさと美しさを両立できるようにこれからも精進していきたいですね。