「大野の家4」階段
家づくりレポート
今回の間取りは、リビングの吹き抜け空間に階段が配置されます。
現場、設計、そしてお客様と打ち合わせを重ね、
今回は、鉄骨製の階段にて計画していくこととなりました。
ささら板(側面の板のことです)と手摺はスチール製、
段板(足を踏む階段の板のことです)は木製の計画です。
加工が容易な「木」は、現場にて切ったり削ったりと、
細かな調整が効きますが、「鉄」の場合はそうはいきません。
事前の打合せや段取りが、とても重要となります。
向かったのは、いつもお世話になっている鉄工所。
木造の住宅を作っている身にとっては、
普段は嗅ぎ慣れない匂いに包まれます。
分かる人にはわかる、鉄の匂い。
嫌いじゃありません(笑)
早速、階段の寸法、施工方法について打合せです。
鉄工所には、「現寸場」という、
現寸で寸法を落とし込める、広い空間があります。
この場所で実際の階段を1/1で書き込んで、
細かい所の納まりの検討をします。
1本ずつ線が引かれていくと、
徐々に階段の形が、姿を現してきます。
鉄工所の社長直々に、墨を引いてくださいます。
そして、道具の使いこまれた容姿に、思わず息をのみます。
下書きが完了し、寸法を細かくチェックしたところで、
清書書きとなります。
薄いフィルムを当てて、固定し、その上に書き込んでいきます。
この型紙を基準として、実際に鋼材の加工へと移ります。
出来上がるのは、来週の予定です。
仕上がるのが楽しみです。