視線の抜けとその先。
おはようございます!
今日からまた最高気温35℃・・・(汗)
明日から造園ワークショップですが、熱中症をまた気をつけなければいけません!!!
参加されるお施主様も気をつけてお越しくださいーーー!
さて、今日のブログは私たちが設計で大事にしていることの一つの「視線の抜けとその先」についてです。
私の実家は、35年前の新築した家ですが、家全体の断熱・気密ができていない家なので部屋ごとに扉をしめて冷暖房をしています。
当然、エアコンは各居室に1台ありますし、電気代もかかっています。
室内の扉から廊下へ出ると、外にでたかのような温度差・・・・(涙)
当然部屋の空間も単体なので8畳、12畳・・・という部屋面積と天井高で広い、狭いを感じることになります。
しかし、高気密・高断熱住宅の家の特徴は室内の建具を開けて家全体を冷暖房させることができるので
その時々の過ごし方にもよりますが、各部屋での温度差がほとんどなく快適に暮らしてもらえます。
すべての部屋を温度差というストレスなく使えるということは、体にとっても健康的なのはもちろんですが
家を広く使えるということでもあります。
私の実家もそうですが、温度差があると他の部屋を使おうとしません(汗)
くらしこの家の2階は、廊下からデスクスペースはもちろんですが、吹き抜けから寝室へと建具を開閉することによって
つながることもできるし、閉じることもできます。
家族の気配も感じながら家の中での視線の抜けで空間の広がりと、冷暖房も効率的になります。
また、設計においても自由度が高まります。
部屋をあけたり、建具の素材をかえることによって視線の抜けをつくり広く伸びやかに感じたり、
お庭や近隣、時にはその先の山の景色などを取り込むことができます。
くらしこのハナレは、お隣さんの柿畑の景色を取り込んでいます。
建具の素材を簾にしてプラバシーを程よく確保しながらも視線の抜けがあり広がりを感じますね。
壁付のクローズしたキッチンも外につながる小さな窓で圧迫感なく外を感じながら集中できるキッチンスペースです。
何気なく毎日行き来する導線の先に視線の抜けがあると全く窮屈に感じません。
無駄なスペースが減ると家全体を小さくまとめることができます。
家全体を小さくまとめると・・・
「我慢」「窮屈」という不のイメージをお持ちの方もみえますが、
「視線の抜けとその先の景色」をしっかりと考えて設計することによって程よい距離感の心地よい住まいができると考えています。
百聞は一見にしかず、、、
ぜひ「くらしこの家」をはじめ、弊社の家づくりを体感しにお越しください!