地元の石を使う。
こんばんは。
明日は長久手で上棟です。
現場の森、上野大工を筆頭に事故・怪我なく工事を進めていきます。
よろしくお願いします。
さて、今日のブログは私たちの庭づくりでいつも欠かせない要素の一つが景石の話です。
庭づくりでは自然体で地域に馴染む里山の風景を再現できるようと
石や砂利は地元の石で構成しています。
上の写真の石が岐阜のチャート石です。
大きさも色々ありますが、
茶から赤色、青、白と鮮やかな色合いが特徴で生命力あふれる石の表情です。
チャートとは、地質学的な表現をすると、
放散虫というプランクトン化石からなる層状のきれいな地層のことです。
現在、完成見学会を開催させていただいている「稜線とつながる長良の家」の
すぐそばにある金華山や百々ヶ峰の山もチャートでできているそうです。
この地層は、今から約2億5190万年ほど前の三畳紀にできた地層だそうです。
恐竜が生息していた気が遠くなるような年数ではありますね。。。。
調べていくと、
美濃帯は海洋プレートの沈み込みによって形成された付加体であることが明らかにされ、
日本列島の発達史を明らかにする上で大きな役割を果たしたのがこの地層とのこと。
(日本地質学会のWEBページより抜粋)
派生して調べていくだけでも興味深いように石一つみてもその地にある意味がありますね。
遠い昔の歴史を含めて地域に馴染む佇まいです。
日本庭園のような石を立てたりせず、
山の中、川の上流の岩盤の様に自然体に据えていきます。
石の間から苔や下草たちが生息していくようにできるだけ自然体に・・・。
上の写真を見ても石を据えると地面も安定感を増します。
今回はお庭の景石でしたが、
地元の素材の歴史をみると色々興味深いことがたくさんあります。
またブログでも紹介したいと思います。