「今宿の家」造園ワークショップ
この度、弊社で建て替え工事をスタートした「今宿の家」の進捗状況をご紹介します。
2020年12月8日〜11日
家づくりレポートでのアップが遅くなりましたが、お庭のワークショップのレポートです。
以前のお住まいの写真から・・・
母屋から納屋と160坪の広い敷地にめいいっぱい建築されていた住まい。
お母様が大事に育てられていた花もたくさんありました。
改めて以前の写真をみても立派な庭石もたくさんありますね。
「こんな大きな庭石をどうしよう・・・」とお施主様も心配されていましたが、
ものに溢れて新しいものがありふれた物質的な豊かな時代だからこそ、
ご家族の想い出も含めて時間たくさんあるお庭・庭石たちとともに
「あるものを活かす、継承する」
ということに大きな価値があると考えて新しいお庭にも使うことにしました。
移動するのも一苦労でしたが、、、、、
敷地全体の造園計画からにこの大きな庭石たちは、
近隣との距離や演出したり、雑木たちとともに風景の一部に、
また、畑の土の土留など敷地全体で再配置しました。。。。
石だけでなく樹木たちの構成も変更して、
アオダモ、アズキナシ、シデの落葉樹から
イジュ、ユズリハなどの常緑樹、、、
フェイジョアやあんずなどの果樹も植えてきます。
メインの落葉樹は、アオダモとアズキナシが一つの根鉢に寄り添っている珍しい樹木でした。
生命力溢れる柔らかで力強い枝ぶりから、
敷地全体を包み込むかのようなはばりのあり、この地にピッタリの樹木と出会えました。
高木類は、fanlandscapeの宮澤さんと共に植え込んでいきましたが、
芝や下草類は、お施主様ご家族からお孫さんまで参加していただきながらみんなで植え込んでいきました。
ワークショップ中は、以前のお住まいの想い出話なども伺いながら
たくさんの人数で仕上げる庭造りは楽しいですね。
鎖樋の受けには以前のお住まいにあった水鉢を。
周りには苔や下草たちで小さな水場をつくりました。
お母様からリクエストがあったバンクシア。
原産国は、オーストラリアで切り花としても人気があるようです。
上の写真はまだ庭石もしっかりと据えていない造園前の写真です。
以前の住まいと比較しても1/5ほどに小さくまとまった新しい住まいですが、
室内の一定の温熱環境によってストレスなく移動範囲も広がりますし、
南北の接道している敷地を活かした佇まいになったとおもいます。
最後になりましたが、
12月27日まで完成見学会もご協力いただきましてありがとうございます。
2020年ギリギリまでお世話になります、引き続きよろしくお願いします。