お引き渡し。
こんばんは。
今日は本巣市にて断熱リノベーションのお住まいのお引き渡しでした。
工事も大変お待たせしましてお施主さまにもご迷惑をおかけしましたが、いつも温かく迎えてくださり感謝です。
雪が舞う朝ですが、断熱改修をした効果も感じられて一安心です。
築100年近くの住まいを土地と共に購入されたお施主さま。
長い年月で傷んでいたり、消耗している場所はあるものの素材、造りがしっかりとしていたので、
床・壁・天井の断熱改修から内窓の設置による断熱補強をベースにして改修工事をしました。
そして、時間と共に増してきた風合いをできるだけ活かすために以前の建物の空間構成は大きく変えていません。
丁寧に作られていて長い月日と共に風合いが増しているものばかりで、
上の写真の水屋もその一つ。
光も綺麗に入り、新築にはない深みのある空間です。
以前の建具も素晴らしいものが多かったので建て付けを調整して再利用しています。
以前の頑丈な木材、当時のつくり手の跡を継承させていただいた今回のリノベーション工事。
良いものは活かし、住宅性能は現在の技術を駆使して住みやすさを深めていきました。
生まれ変わったこのお住まいが、これから先の施主さまご家族を守り、そして世代を超えて家族が住み継ぎ、歴史が刻まれていくことを願っています。
今回の工事も大きくみると住まいのメンテナンスです。
当時のつくり手ではない私たちは、その時代の背景やつくり手の状況を想像しながら
継承していくこと、手を入れることで価値が増していくのも住まい・建築の魅力の一つだと再認識しました。
設計の松尾、現場の野村とともに協力業者のみなさんもお疲れ様でした。
お引っ越しまで少し時間はありますが、
引き続きスタッフ共々これからも末長くよろしくお願いします!