経年変化を楽しむ。
こんばんは。
昨日が卒業式や卒園式が多かったようで、
郡上にいる姉からも姪っ子からも卒業式の写真がいつもの井上家のLINEにて・・。
姪っ子もあっという間に中学生なんですね、とっても大人びた姪っ子をみて成長をうれしくなりました。
ゆうちゃん、おめでとう!
私たち大人も歳を重ねるたびに素敵な歳の重ね方をしたいものです。
さて、歳を素敵に重ねるのは人間だけではありません。
住まいでも自然素材を丁寧に施工をしていく時間と共に風合いが増していきます。
「経年変化を楽しむ、、、」といった言葉や「経年美化」という表現もよくされますが、
7年目を迎える「くらしこの家」の経年変化振りを完成した当時に撮影した写真と共にアップして私自身振り返ってみました。
↑上の写真は完成したばかりのダイニング横の窓際です。
床材は長野県の赤松。
天井は米松です。
窓枠周りは米栂材。
色合いも淡い色で綺麗です。
そして、6年経過した状態がこちら・・・。
くらしこの家のハナレによって光の入り方も違うのはありますが、
木部が色が濃く深みが増してきていて落ち着きのある空間になっています。
汚れなども含めて住まいに「馴染んでくる・・・」という表現もよく使いますが、
新築当時にはない雰囲気ですよね。
窓際の「たためる椅子」もシワが増えて、、私たちを柔らかく受け止めてくれているようです。
外部も紹介していきますね。
戸袋材やウッドデッキ材もオスモのウッドステインプロテクターという塗料のストーンパイン色を塗っています。
鮮やかな黄色オレンジ色ですが、塗料の均一の色が初々しさを感じてしまいます。
手前のヤマザクラも植えたばかりということもあり木肌が柔らかいです。
6年後の今は戸袋材に塗装している色も深みが増して
落ち着きのある色合いになっています。
雨がかかる場所は塗料がとれてきたり、太陽の光があたる場所は色素が抜けていきシルバーグレイ色に変化していきます。
もちろん、綺麗に保つために定期的に上塗りをして色を入れていくこともよいですが、
自然の摂理通り変化していく様子は、そもそものしつらえが美しければそれが自然体で美しいと思います。
人で例えるならばシルバーヘアーが素敵な方でしょうか?!
私も少しづつ白髪が増えてきているので今のくらしこの戸袋のようです(苦笑)
↓6年前の南のお庭全体写真です。
撮影時期が3月だったこともあり、少し寂しいですが、、、、
樹木たちがこの地にきてまだ馴染んでいない様子です。
(↑撮影時期が6月ごろだったので新緑で賑やかというのもあります)
くらしこのハナレができたことで
南のお庭が中庭となり、光の入り方も変化しているのが写真をみてわかりますね。
同じ角度の写真ではないのでわかりづらいですが、
樹木たちも自然と堂々としていてこの地で建物とともに馴染んでいます。
6年間の変化でしたが、
これからさらに経年変化していく様子も楽しみです。
このブログを書きながら当時の色々な思い出も蘇ってきます。
経年変化を楽しむってこういうことなんですよね、、、。
完成後の10年後にも撮影したいと思います。