咲く年も咲かない年も
日差しは暖かいけれど風はまだ少し冷たくて、外にいる時間がとても心地よい季節。
5月のくらしこカレンダーのイラストにも心地よい外時間が流れています。
くらしこの家ハナレの寝室の傍で鮮やかに咲いているのはレンゲツツジです。
春の花は淡く優しい可憐な色が多いので、ひときわ明るいオレンジ色が目を引きます。
寝室から見る窓の先の風景はとても美しく
あさ目覚めたて、こんなに美しい色彩が目に映ったらお庭に益々愛情が生まれていきます。
実はこのレンゲツツジ、去年は花を咲かせませんでした。
レンゲツツジの下に植えられていたレモンバームやツワブキなどの下草が繁殖していたことによってレンゲツツジに栄養が行き届かなかったのかもしれません。
お庭ではこうしたことが随分あって、毎年咲かせる花もあれば、毎年咲かない花、1年に2度咲く花、、、それぞれです。
肥料を欠かさずあげていればそのようなこともないかもしれませんが、山などの自然の場においてもそれは同じように、根は強く、命はあるけれど花が咲かない年もあるのだと思います。
新学期が始まり、早速長女の通う小学校で担任の先生と私の個人面談がありました。
同じ幼稚園に通っていた子が誰1人いない小学校に行き心細い心境もある中で、
先生からは「いつもとてもよく頑張っています」と総評いただきました。
毎日の表情を見ても大丈夫そうだと思っていましたが、担任の先生に言っていただくとより安心しました。
私が小学校のとき、バンドで言うとボーカルになりたいと思っていました。
ギターでも、ベースでも、ドラムでもなくボーカル。
1番目立って1番かっこよく見えたという単純で少々浅はかな理由から・・
でもだんだん歳を重ねていくとドラムのかっこよさを知り、ギターに手をつけてギターはすごいぞとなり、
ある日からはベース音がたまらなく心地よくなる日がありました。
(何でもやりたくなるというか、熱しやすく冷めやすいというか。昔も今もやりたいことがコロコロと変わります。)
娘は私の性格に似ていないので、ボーカルになりたい!なんて最初から言わないでしょうけれど
各パートそれぞれにカッコよさがあって追求していくほど深みがあることは、いろいろ経験させてもらいながら知っていくのでしょう。
咲く年もあれば、咲かない年もあって、咲いている年がいいとか、咲いていないからダメだとかではないし、
ボーカルじゃないとダメだとか、ドラムでないとダメだとかではない。
どのパートを目指しても強い根を生やし、長い目で見て咲いたり、咲かなかったりを経験しながら個性や良いところを生かしてほしいと、
子どもたちを大らかで俯瞰的に見てあげたいと自分に言い聞かせている次第です。