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手づくりのもの

日々のできごと

30代に入る頃、仕事の関係で少し時間にゆとりが生まれてから

食べるもの、触れるもの、使うものなどの素材、品質、産地を見て、自分で納得するものを選び購入するようになりました。


深く調べるようになると、慎重に考えて食べるもの・使うものを選ぶようになりましたが、

いつも行き着く答えは「手作りのもの」が一番安心で愛情深いということ。

子どもが産まれると「自分のため」から「子どものため」と視点がシフトし、ますますその思いは強くなりました。


以前、オーナー様から和紙で作られた「折り紙の兜」をいただきました。

とても丁寧に折られていて、飾れるように下座のフェルトなども設えてあります。

私の手づくりでないですが、こうして人が丹精込めて手で作ってくださったものを身近に置き、飾ったり使ったりするだけでもその温もりが伝わってきてとても幸せです。ありがとうございます。


子供が小さい頃は「本物に触れる」ことを大切にすると良いと言われます。

音楽・美術・芸術も、食材・衣服・住まいも、自然界も…

本物に触れることで感性や感覚、心が育まれていくものだと。

現実はまだまだですが、私はとても共感して意識していることです。


先日は子どもたちと柏餅を作りました。

学校給食では柏がモチーフになったビニールでお餅が巻かれていたそうですが、

本物の柏の葉の香りに触れる良い機会となったようです。

(柏の木はどんぐりの実をつける高木です。あいにく柏の木は近くに見つけられなかったので、今回は葉だけ購入しました。来年は山へ採りにいきたいですねぇ)

自分の手で作っていった思い出が子どもたちの中に残り、その香りや味、楽しかった思い出が体に染み込んで、

この子たちが大人になった時にまた「手づくり」ということを大切にすることができたら、

なんでも手に入る時代の中でも、手でつくられたものの愛情深さを感じたり、

「もの」の場合はそれを大切に扱うようになって、自分で手入れをして直してしていきながら使っていく循環が残っていくのではないかと思っています。


とは考えつつ、時間的にも技能的にも限られていて頭と手が引き離されてしまっている現実もあります。

こうしたタイミングでその想いの大切さを見つめ直して、

「てづくりのもの」の交流が生まれ、感じ合える愛情も巡っていったらいいなぁ…と

子供の日に想いを馳せておりました。

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