もう1度!アオムシのシナちゃん
くらしこの家のお庭はすっかり秋に変化しました。
2階の寝室から見えるコナラの木に実るどんぐりはまだ先月まで青々としていましたが、もうすっかり茶色に変わってポトポトと地面に落ち始めました。
昨日打合せにお越しいただいた方はどんぐりカゴを持ってきてくださり、井上家の子どもたちも混じって地面に落ちたどんぐりを拾いました。
20分ほど拾っただけでこんなに!
ヤマモミジは紅葉して落葉しはじめ、コスモスや秋明菊は満開です。
子どもたちがどんぐり拾いに夢中になっている脇で、その楽しい声を聴きながら落ち葉を集める時間がとても心地よく感じました。
忙しなく時々刻々とシーンが変わる毎日の中で、この時ばかりは少し時間がゆっくり感じられて肩の力が抜けていくような。
私にとってギフトのような時間を与えてくれるのは、やっぱりお庭の植栽、花々、生き物たちです。
さて「アオムシのシナちゃん」について!
以前にくらしこの家の果樹畑でキアゲハの青虫を見つけて、羽化させる自信が無かったので自然に返したというお話を書いたのですが、
実はその後に気になって、もう一度青虫を虫かごにいれたのです。
青虫から蝶になる姿を見届ける経験は過去に記憶がなく、私、子どもたち共に初めて。
好奇心はあっても自信がないことを理由に挑戦してこなかった私に背中を押してくださったのは、
蝶の羽化についてお聴きできるオーナーさまでした。
3人のお子さんのお母さんで、昆虫などの生き物の生態についてもよく知ってみえて去年はカブトムシの幼虫を17匹羽化させたということで
現場監督の森もいただいて大切に育てさせていただいていました!
「脱皮前はあまり動かなくて食べなくなります。」
「サナギになる場所をウロウロして探すので下痢など拭いてあげてきれいな虫かごにしてあげるといいです」
「前蛹(ぜんよう)といってサナギになる直前で1日くらいじっとしてます」
「だんだん色が変わって白っぽく干からびたような感じになると、脱皮してサナギになります!」
「それはもしかすると、あと1~2時間で羽化するかも!」
青虫に大きな変化や心配事があると写真を送ったりして相談する私に、かかりつけ医のように詳しいことをササッと教えてくださいました。
そして、井上家で12日間過ごした青虫の羽化する姿をついに子どもたちと共に見守ることができました。
もう感動です。
何か出産時をフィードバックさせるほどに私がアオムシになった気分にも、時に助産師になった気分にもさせてくれました。
そんな気持ちからなのか、子どもたちよりも誰よりも私が熱くなってしまって。
生き物の素晴らしさを庭や畑から身近に感じること、
そしてオーナーさまとも共有できたことをとても嬉しく思う、晩夏の出来事なのでした。
(松本さま、大変お世話になりありがとうございました!!)
次は、息子がもう少し大きくなったらカブトムシを習いたいと思います笑!