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ロマンティックに答えたい

日々のできごと

いま、3人の子どもたちはあらゆることに疑問をもちます。

「たまごは何からできとるの?」

「電気は何からできとるの?」

「なんで雨がふるの?」

・・・

本当に疑問に思っているのか、話しのきっかけなのか、

疑問の深度はわかりませんが、夕食を作っている途中や朝の慌ただしい時など、タイミングを伺ってくれることなく質問してきます。

そして私はそれらについて、慌ただしいスキ間の時間で答えを求められます。

答える時に思うことがあります。

本当のことを答えたほうが良いのか、ロマンを感じるような答えが良いのか。

本当のことを答えるにはまだちょっと早い気がするし、学者のようにダラダラと述べても(述べられませんけれども)すぐに退屈するのが目に浮かびます。

「雨が降るのはお空が悲しくて泣いているんじゃないかな」

「電気がないと暗くて何もできないから神様がプレゼントしてくれたんじゃないかな」なんて、

ファンタジックな世界観を残しておく程度のほうがいいのかな、とも思うのです。

でも実際、短い時間でロマン溢れることを考えることの方がよっぽど難しくて、事実をさらって言って終わらせたくなってしまう日常なのです。


私は、高校まで文系を得意として生きてきました。大学も外国語学部を専攻していましたが、3年生頃の途中「気象」について強い興味をもち、一部授業を理工学部へ変更し勉強を重ねる時間を作りました。

思い立ったらそれについて徹底的に知りたい性格なので、その時は気象について深く勉強したことを覚えています。

残念ながら目指していた気象予報士資格を取得することはできませんでしたが。

気象分野を学びたかった理由は、まるで今の子どもたちのようでして「どうして青い空はこんなにきれいなのか?」という疑問を持ったことだったと思います。

青空の美しさに惹かれ、上空の仕組みが無性に知りたくなったのです。

しかし当然、一朝一夕で理解できる優しい分野ではなくて、美しさの裏側には果てしない原理原則があり、難解な方程式にメテオロジストの深遠な教理を痛感しました。

でも自分の疑問に対して専門的に学ぶことはすごく楽しかったですし、今までとは違う分野の仲間と仲良くなったりするのも新鮮でした。

子どもたちのいつもの質問攻撃に対して、時に「しらん!わからん!」で済ませたいなぁと思いつつ、過去の一部を思い出すのでした。

疑問を持つことは素敵なことだと思いますが、その質問に対して本気で知りたくなったら簡単なネット検索で終わらせることなく、専門性を持つ人に会いにいったり、図書を探したりして失敗や恥も繰り返しながら奥深く理解する喜びを得てみるのもいいのではないかと私は思うのです。

だからやっぱり今はロマンティックに答えていたいなぁ、と思うのです。

答えが違うことに気がついた子どもたちがクスッと笑ってくれる日がくるといいなぁと願いながら・・・。

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