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小さな波紋のように

日々のできごと

新学期から2か月。子供たちは新しいクラスや生活時間に少し慣れてきたかと思えば、長男は「あとなんかいねたら ようちえんおやすみ?」を月曜日に聞きにきます。

「5にちだよ」という答えを何度言っても、「5にち」の長さが分からない、分かりたくない長男は「いつ?それいつー?」と怒り出す始末。。

だから月曜日は私にとってもちょっと憂鬱な日なのです。

時間の感覚というのは、大人と子供とで随分違うと思います。

大人の言う「あと少しで到着するよ」が子供にとって「全然少しやないやん!」の感じ。

私が子供の時は子供側のセリフを言っていたのに、親になって気がつくと大人側のセリフに移り変わっています。

いつまでも子供の気持ちは分かっているよ、と思っているつもりでも立場が変わるとセリフが変わり、思考そのものも変わっているものなのですよね。

半グレな態度で過ごしてきた子供時代は、こんな大人に、こんな親になるもんか!と心で誓っておきながら、

気がつけば大人に、親になって同じことを言っていたり、していることに気が付きます。

経験したことのない立場、見たことしかない世界というのは想像はできても、実際の時間を過ごしていないから責任も自覚も生まれていない。

だからイメージはできても、その人の幸福感や辛さというのも本当のところは分からないものだと思います。

立場や年齢の違う方と出会い、関わり、多くの経験を積み重ねていくうち、人はこうしてバージョンアップをしていくのだと感じます。

大人にとっての成長というのは、水の上にできる波紋のようにジワジワと世界が広がっていくことのように思います。

子供のような直線的な成長ではなく、ゆるやかで波を打ちながら丸く、小さく。

いそがしいと自分の気持ちを置き去りにしてただ目の前のことを対処するだけの日々が続き、その小さな波紋を感じとれないことのほうが多いですが、時にゆっくり振り返ってみると以前に考えていた2次元の思考が恥ずかしくなるように感じたり。

いろんな方々との関わり合いのおかげで、自分自身も少しずつアップデートされていって軸が深まり、視点が広がっていく。

成長度合いは緩やかだけれど、それくらいが振り返るにもちょうどよいスピード感だったりします。

4月に誕生日を迎え、30代最後の年となりました。

自分なりのスピードと深度で今年も小さく波紋を広げ、子供たち3人に見習って成長を重ねていきたいです。

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