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素敵な絵とエピソードとの出逢い

日々のできごと

今日は絵の取り付けのご依頼を通して、とても素敵な絵とエピソードに出逢った日。


10年ほど前に弊社で大規模リフォームをさせていただいたオーナー様の児島様。

着付けの先生としてお仕事をしていらっしゃって、昔から個人的にも着物着付けをしていただきお世話になっています。

(8月のくらしこの家の夏祭りで、大勢の奥さまとご主人たちに浴衣を着付けしてくださった先生です!)


約1ヶ月ほど前に「絵の取り付けをお願いしたい」と先生からご依頼いただいていました。


横は1800、縦1300ほどある大きくて重量のある絵だとお聞きしていたため、

画廊の方にもご協力いただきながら重量に耐え切れるだけの取り付け金具を入念に調べて・・・

本日いよいよ取り付けさせていただきました。


取り付けられた絵はこちら


なんとキレイな絵でしょうか。

卵を持つフクロウは大変珍しいようです。キレイな色の花々やその場に馴染むカタツムリ、

鳥たちが止まっているのは竹のようで、本来頑丈な竹をあえてしなやかに描かれていらっしゃいます。


こちらはプンゴセカン・スタイル(熱帯花鳥画)の巨匠、(Dewa Nyoman La va)ラバさんの絵です。

目の病気で失明の危機もあった様ですが、手術で乗り越えられ絵筆を取ることができる様になられました。


この絵の画題は「緑にいだかれる午後」

こちらの絵はラバさんが折に触れて手を入れてこられ、大切に加筆し続けてこられたラバさんにとっても大切な大切な絵だったようです。

しかし奥様がお亡くなりになったことをきっかけに、奥様に素敵なお別れ式をしてあげるために大切な絵を売って

手離されることを決められ、児島様が購入なさる運びになられたようです。


その絵が・・・

東京から岐阜へやってきたのは10月8日(日)のことでしたが、画家さんは69歳にしてその日の朝に亡くなられたとのこと。

長く描き続けられてきた大切な大切な絵が、お届け先も決まって、お届け日も決まって、まさにお届けしているタイミングで

バリで息をひきとられたとのこと・・・奥様の元へ行かれたようです。

こんなことがあるのですね。


とっても児島様にご縁のある絵だと思いましたし、こちらの絵によって奥様の素敵なお別れ式をされ、

この絵のお届けが決まった状態で奥様の元へ行かれたという画家さんの愛情の深さに、鳥肌がたちっぱなしでした。



先生はバリのご家族様に写真をお送りしたいとのことで、着物姿で取り付け工事にお立会いくださっていました。

絵に合わせて色の明るいお着物の選択も素敵ですね。帯も帯留めもフクロウで揃えられています。


そして・・・

ちゃっかり私も!


取り付け工事は、弊社会長、汲田さん、いつも大工工事を担ってくださっている岡田大工。

ミリ単位で緻密な施工をありがとうございました!


児島様のご自宅は・・・

本当に素敵なのですが、玄関土間の隣に日本中、世界中のフクロウが集まるフクロウの館があるのです。

フクロウがお好きでご自分で集められたり、いただかれたり・・・とそれはそれは可愛らしいフクロウたちがたくさん!


このお部屋の中はぜひまたの機会にご紹介させていただけると幸いです。


児島様、貴重な機会をありがとうございました。

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