手しごとから生まれる・・・・
こんばんはー。
今日もブログアップがこんな時間になってしまいましたー汗
今日のブログは、
岐阜市の現場での造作工事の裏側(仕上がってしまうとみえない場所)の写真から・・。
私たちの造作工事・家具工事の材料としては、天然木(一般的に無垢とよばれます)や家具用の合板(シナランバー)を多用します。
図面をかき、材料一つ一つを加工してつくりあげます。
上の写真は素人の方はわかりずらいですが、わずか21mmしかない化粧の合板同士をこれから組み上げる天板とを強くしなやかに組み上げる「知恵と技術」がみてとれます。
戦後の日本の家づくりでは、大量生産をするために家づくりも工業化されて現場での加工や手しごとが減ってきています。
工業化されることのメリットは工場での生産により品質が均一、価格が安いといった理由があげられますが、
きめ細かな設計施工ができないことや、素材も本物ではなく、擬似製品(木目調)が多く使えば使うほど傷が目立ちます。
時間の経過によって風合いが増したり、修理しながら長く使える家具は、本物の素材や手しごとから生まれるものです。
家づくりの予算もお客様にとって大事な要素ですが、安く早く・・・だけを優先するのではなく
長く愛着をもって使っていただけるような素材選び、手仕事によって生まれるしつらえの家具、庭、家。
もちろん大工に限らず、様々な職種での「熟練の技術」と「つくり手」のプライドを忘れず、
お客様に暮らしをつくれるように、時にワークショップ形式でお客様と一緒につくったり・・・
設計はもちろん、会社経営もより一層磨きをかけていき、これからも磨きをかけていきたいと改めて思いました。