畑を切り開いた分譲地、五角形の敷地東側には梅林が広がり北側は用水路に面します。
風景の変化が想定される住宅地において、環境の変化が起こった際も、気持ちのよい南東から北西側への抜けを残し、お庭との距離を近づけつつ、より広く伸びやかに外部空間を感じられるように、くの字型のプランとしました。
くの字の折れ曲がり箇所に位置するリビング・ダイニングは、台形形状の空間のため、
それらがが重なり繋がっていることで、溜まりと緩やかな空間の繋がりがうまれています。
建築面積を抑えたコンパクトな佇まいながらも、曲げの点から視線の流れた先に見通しきれない空間があることで、広がりのある内部空間になりました。
室内は場所ごとに高さや床の素材に変化をつけることで、シークエンスのある空間に深みを持たせています。
空間を緩やかに分け、日々の暮らしの中に落ち着きや居心地よさにの変化を生み出しました。
漆喰で仕上げられた壁面は、時間帯により、外部空間を囲む樹々の反射を光を広い、やさしく緑に色づきます。
住宅性能と意匠性を兼ね備えた住まいを求めていた建主ご家族の、居心地のいい住まいです。
設計 mononoma
造園 fanlandscape
写真 ToLoLo studio