UNISON CATALOG 2019 カタログ掲載
外構建材でいつもお世話になっているユニソンさんの新しいカタログに、弊社のオーナー様宅を掲載していただけました。
表紙は石やタイルのような四角カタチをしたものがカラフルにちりばめられていますが、
よくよくみると土や花、葉などのイメージがわく色がたくさん。
お庭の在り方一つでこれだけ豊かな色彩になることが伝わる表紙です。
巻頭特集ではお庭でつながる子の住まい・お庭で繋がる親の住まいの2棟の家をご紹介いただきました!
掲載文章(一部省略)
庭を介して、ゆるやかに家族がつながるバランス感。
北側の棟には30代のご夫婦と3歳の息子さん、南側には奥様のご両親が暮らす分棟型二世帯住宅。
ご両親は長年住み慣れた故郷を離れ、新しい土地で娘さん家族と暮らすことを決断されたという。
各家庭が築いてきた暮らしを尊重しながら、必要な時に支え合い、楽しみを分かち合える。
理想の二世帯住宅を叶えるキーポイントは「庭」にあった。
建物と庭を同時に設計し、視線を巧みにコントロール。
「ダイニングから外を眺めると、木立の向こうにお義父さんたちの食卓が見え、
その奥にある家庭菜園まで見通せるんです。でも不思議と目線が合うことはなくて。
開放感とプライベート感が両立されているなと感じます。」とご主人。
2棟の間に適度な距離を設けながら、開口部を意図的にずらす。
自由気ままにくつろぎたいリビングや和室は、さりげなく視線を遮る。
こういった目線の操作に加え、5mを超える高木を建物に寄せて植えることで、奥行きのある横の吹き抜けを演出。
ここまで巧みに空間をコントロールできるのは、家と庭をひとつの住まいとして捉えているからこそ。
住む人の心に寄り添う配慮が、すみずみまで行き届いたデザインだ。
「庭は家の一部」と言う感覚が芽生え、暮らしが変化。
「春にピンクの花が咲くリュウキュウツツジ。夏に果実をつけるブルーベリーやヤマボウシ。
秋になると真っ赤に色づくモミジ。四季ごとの変化が美しい庭です。
もうすぐ主人が植えたさつまいもの収穫時期だから、息子が芋掘りを待ち望んでいるんですよ(笑)」
週末の朝は、お子さんが草むしりや水やりをお手伝い。
天気のいい日は庭にテーブルを運び、みんなで食事を。
アパート暮らしの頃とは違い、家にいる時間が長くなったという。
「公園に出かけなくても、木の実を摘んだり、虫を観察したり、子どもと外遊びを楽しめるんです。
お義父さんたちは、縁側から息子の姿を眺めてニコニコしています」。
家の設計中、野村建設さんの提案で、庭造りのワークショップに家族で参加。
植栽やウッドデッキの施工を体験したのがきっかけで、庭に対する意識が変わったと話す。
「”庭は家の一部”だと感じるようになりました。リビングやダイニングと同じ感覚ですね。
だから自然と手入れが日課になったし、自分たちの暮らしに合わせて育てていく楽しみがあります」。
将来はお子さんが今の家を受け継ぎ、ご夫婦は平屋に住み替えることもできる。
二世帯をつなぐ庭は、世代を超えて家族の思い出も繋いでいくのだろう。
「雨庭晴庭」
子どもたちが、待ちに待った雨の日。
買ってもらった新しいレインコートを、やっと着られるから。
小さな傘をぐるぐる回すと、雨のしずくがキラキラ飛び散る。
カタツムリを見つけてはしゃぐ、遊びの天才たち。
公園に行かなくても、雨の庭には宝物がいっぱい。
「風邪引くなよ」と、ウッドデッキから楽しそうな様子を見守る。
いつのまにか雨は止んで、干しておいたレインコートも、そろそろ乾くころ。
カエルが跳ねたのを見つけて、子どもたちは、また、庭に飛び出していく。
「明日も、雨、降らないかなぁ」。そんな言葉に、思わず妻と微笑んだ夕暮れ。
家の中と外を優しくゆるやかにつなぐ、この空間には、
いつも、家族の大切な時間が流れている。
照明計画のページにも「くらしこの家」を掲載いただいきました。
このカタログは、ユニソンさんのwebページからもご覧いただけます。
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ウェブカタログはこちらからご覧いただけます。
「お庭でつながる子の住まい」の施主さま、ご協力をありがとうございました。