10年目の味噌作り
味噌を作り始めてから10年、自宅の床下には味噌が1年分以上保存されている日常になりました。
作った出汁を冷蔵庫に保存しているので朝は10分もあれば美味しい鰹出汁のお味噌汁が出来上がって食卓に。
昔はパン食のクラスメイトに憧れていたはずなのに、結局育った環境と同じように和の朝食を繰り広げています。
オーナー様との味噌づくりも今年は多くの方にご参加いただきました。
なんと2日間で過去最多の108kgの味噌作り！
お借りしたハソリ鍋も1台では追いつかず、2台稼働。
夜明け前から着火して朝のうちに大豆をコトコト煮込みます。
そのうちに子供たちも起きてきて、一緒に火の番をする時間。
年に2日限りのこの作業はイベント感たっぷりで、とても楽しかったです。
自宅には作りたてのお味噌、1年目のお味噌、2年目のお味噌が眠っていて普段は2年目のお味噌を食べているのですが、
昨日は久々に1年熟成を食べてみました。
お味噌作りをした時の大豆の香りが強くて、作った時の子供の年とか、その光景も蘇ってきました。
人が80才まで生きられるとしたら「人生はたった８千週間」という言葉を新聞で読みました。
だから読書、食事、音楽、健康、通勤、買物、趣味... いろんな方面でコスパやタイパを最大限高められる方法を探して、時間短縮を試みようとしている傾向にあると。
料理にも時短のための調理器具、道具、材料、調味料と様々な方法があって、私も様々な物の恩恵を受けている日常ではあるのですが、行きすぎた時短の考えで豊かな時間が無くなってしまわないように、とは思っています。
過程を省いて結果や物だけを手にすると、早いけど、過程の難しさや楽しさも感じることはできない。
私にとって味噌や畑はその一つ。
他にも作りたいものはたくさんありますが、できることから少しづつ・・・。
待っている時間も含めて過程を楽しみ、知恵を身につけ、手足を動かし暮らしていけたらと思います。
※写真は全て味噌作りイベント時の写真です。参加いただいたオーナー様、ありがとうございました。
inoueakiyo